交換する際の注意
「HID」に交換する際に、品質以外の面で注意することについてお話します。
まず「HID」ランプは白熱タイプに比べて発熱量が少ないので、熱で変形・劣化しやすい樹脂レンズの使用も可能になるのですが、半面、レンズに付着した雪を熱で融かす効果がかなり半減することを知っておきましょう。
これは寒冷地ではかなり影響が大きいことで、こうした地域では「ハロゲン」などの従来型白熱タイプの方が、降雪時の視界確保に有利だともされています。
また、フォグランプとして追加装着するひとも結構いると思いますが、フォグランプは本来直近を照らすものですから、高い車高の自動車などでは、必要以上に光が遠方まで届いて、対向車等にかなり迷惑をかけることもあります。
こうした点も含めて、ヘッドランプを「HID」に交換した場合は全て発光点が変わるので、必ず光軸調整を行うことになります。
また、UVカット対応品を選ばないと、樹脂レンズや樹脂リフレクターが劣化こともあります。
自分で交換する人は、交換するHIDバルブのガラス面には新品の軍手をはめていても触わらないようにしてください。とにかくホコリや油脂を付けないことで、触ると寿命が短くなってしまいます。
交換する際に一番安心なのはやはり専門ショップに頼むことです。HIDバルブの交換は、普通のハロゲンバルブの交換より割高な工賃設定になっているようですが、それでもこちらの方をお勧めしたいと思います。ただし、専門ショップでも交換ができない車種もあるようなので、事前に確認しておいた方がいいでしょう。